重いものを持った際や、動き始め、くしゃみなどにより腰がギクッとなって負傷するするのが俗に言うギックリ腰・急性腰痛と呼ばれるものです。
どちらかと言えば重いものを持つときなど、心の準備が出来ていた時よりも、不意を突かれた時に発症することが多く、別名『魔女の一撃』とも呼ばれています。
特徴として受傷直後はさほど痛みを感じないようですが、時間がたつにつれて炎症(腫れ)が増してくる為に、だんだん痛くなり動きづらくなることが多いようです。
通常は筋肉や靱帯など軟部組織の損傷であることが多いのですが、痛みの発生状況などにより、腰椎の圧迫骨折や椎間板ヘルニアなどが起因している場合もありますのできちんとした鑑別が必要です。
【治療方針】
万が一ギックリ腰のような兆候がありましたら、先ずはケガ治療の原則通り『安静』『固定』が基本となります。
もみほぐしたり、温めるようなことは逆効果の事が多いです。ほとんどの方が悪化しますので先ずは安静にして様子をみることをお勧めします。
当院の治療では、ハイボルテージなどの鎮痛効果の高い電気治療器を使って先ずは『早く痛みを緩和させること』と同時に『動きやすくする』ように電気治療をメインに行います。
鍼治療も鎮痛作用があり効果的です。同時に微弱電流(組織修復に働きかける電流)をかけることがおおいのですが、合わせて行う事で相乗効果が見込めます。鍼治療をご希望の方はお声掛け下さい。
急性症状(ズキズキした痛み)は数日で低下してきても痛みは残存しており患部は治っていません。鈍痛症状に変わってきましたら再評価し腰部に負担がかかっていた原因をしっかりと特定することで、腰の負担の原因となっている筋肉を緩めたり、骨格を調整していきます。
通常数日から1.2週間をかけて治療を行います