ホーム症状別①肘・手の症状

肘・手の症状

肘内障(小児の肘抜け)

肘内障とは、就学前のお子さまに起こりやすい肘関節の障害で、俗に言う『肘が抜けた』状態で肘関節を構成する“橈骨”がずれた状態、亜脱臼といわれるものです
特に乳幼児のお子さまは、成長途上で元々が骨が柔らかく、関節もしっかりと出来上がってないため少しの外力て骨がずれやすくなっているため肘内障を起こしやすくなっています。
発生状況としては、
…腕を引っ張った、引っ張られた
…手をついた
などが多いように思いますが、中には
…腕を下にして寝返りを打った
など、わずかな外力でも発生する事があります。
発生すると、殆どのお子様が急に泣き出し腕をダランと下げたようにする事で肘内障と推測しますが、ずれた状態が元に戻ると急に泣き止み腕を動かせるようになるのも特徴です。
万が一、発生してしまったら慌てずに医療機関へご相談ください。
整形外科、整骨院、接骨院を名乗る機関でしたら対応可能です。夜間でしたら近隣消防署などへ電話し対応できる医療機関を教えて貰いましょう。
突然のアクシデントに親御さんも気が動転されるでしょうが、起こしやすい疾患である反面、整復が容易な脱臼でもあります。受診してきたら自然に整復されている事もある程です。
すぐに良くなりますので安心して整復をお任せください。
但し、高所から落下した場合や明らかに強い外力が加わっている場合は、骨折や神経損傷なども考えられますので注意が必要です。頭の片隅にでもご記憶頂ければ幸いです。

手首のケガ(TFCC損傷)

TFCC損傷とは手をついてケガをした、荷物を持った、ゴルフスイングなどでで手首の小指側に痛みが生じるものです。
TFCCとは三角繊維軟骨複合体といって、関節円板、軟骨、靭帯、筋肉(尺側手根伸筋)などのいろいろな組織で構成されていて、それを総称してTFCC(三角繊維軟骨複合体)といいます。
手をついたり、過度の運動を強制されたり(いわゆる使いすぎ)により、骨に挟まれている組織やその周りの組織が摩擦などにより損傷します。

【治療】
治療は安静固定を基本としますが、微弱電流や超音波、鍼などを行い組織の修復促進を促します。また周囲の関節や関連する筋肉の調整をしていきます。治療期間は長期化する事が多いです。経過が悪い時は医師の診察を受けて頂くようお願いしています。
固定に関しては、しっかりと関節の動きを制限するものがお勧めです。キネシオテープのような伸縮性のあるものも固定にはなりません。必要な時はしっかり固定しましょう。

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